2025/05/08 情報紙 THE MAIL NEWS
【5/8】JR東日本の「組織の見直し」と「人事・賃金制度の見直し」 ー 「安全」と「いのち」を守り、ディーセントワークの実現を
5月7日、輸送サービス労組はJR東日本より「JR東日本グループのさらなる飛躍に向けた新たな組織と働き方について」に題する提案を受けました。提案内容は、JR東日本の喜㔟陽一社長が2025年新年のあいさつで「お客さま第一線の職場、本部・支社・本社の組織再編をさらに進める」「社員一人ひとりの活躍意欲と力を仕事を通じて最大限発揮できるよう、勤務制度を含めた人事賃金制度の総合的な改正の検討に着手していきます」と述べたことを踏まえ示されたものです。
輸送サービス労組は、JR東日本グループが持続的成長を遂げるためには「人財」への積極的な投資が不可欠であると考えています。その基盤には、鉄道事業者としての使命である「安全」「いのち」を絶対の価値基軸に「現場第一」の健全な職場運営が重要になります。JR東日本グループの強みは、個々人の能力をチームワークでより高いものにつくりあげることが出来ることです。チームワークで成り立つ技術集積型産業では、業務経験を重視し知識、技術の習得に対する正当な評価は必然です。成長意欲や成果に主眼が置かれた成果評価型の賃金体系が構築されることは、チームワークの安全が崩れてしまうという懸念を抱いています。過度な競争が持ち込まれる職場は、組合員が安心して働き続けられるものではありません。働きがい、生きがい、心の豊かさを浸透させることができる制度こそが、鉄道安全と労働安全に寄与するものであり、JR東日本において目指すべきディーセントワークの実現が図られていくと確信します。
このことから5月8日、輸送サービス労組はJR東日本へ申38号 「『JR東日本グループのさらなる飛躍に向けた新たな組織と働き方について』に関する第1次解明申し入れ」を提出し、5月26日に第1回交渉を開催しました。職場では多くの不安の声が上がっています。輸送サービス労組は職場の声をもとに今後も不安や疑念を晴らすために議論を行っていきます。